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KINTONEの思想とは?

KINTONEの画⾯作成のインターフェースに最初に触れて、気づいたことがある。各コントロールはACCESSやVBライクに作られているものの決定的に足りないものがあるのだ。書式の設定である。つまり文字の大きさや太さ、フォント、色、左寄せ・右寄せ等が全く出来ないのである。ACCESSであれば20個ほどはある書式にまつわるプロパティが全くないのである。手抜きか、所詮ただのデバッグツールのつもりか。

しかし、よくよく考えてみるとこれはKINTONE開発者の英断だったのではないか。

データベースの本質は何か。我々の生活するこの世界を様々な視点で切り取り、再定義し構築することではないか。果たして物事の本質を捉えるときに装飾は必要なのか。KINTONEは敢えて書式の設定を切り落とし、プロパティの設定を極力減らすことで、本質である項目定義に労力を集中させようとしたのではないか。

実際に初心者ほど、見た目にこだわり最初の設定段階で疲れ果て、結局は何も作り上げないで挫折する。EXCELからACCESSに移行できない初心者をいやというほど私は見てきた。ユーザーに対し、とにかく速く作らせ運用し利便性を実感させる。この思想がKINTONEだと得心した次第である。

もちろん、書式の設定は本当に出来ないかというとむしろ逆である。最新のCSSとJavaScriptを駆使することにより、現在この世に存在するサイトと同じものを書式設定できる。果たしてKINTONEは、画面のプロパティとスクリプト部分を完全に切り離したことでエンドユーザーには優しく、開発者には柔軟で魅力ある統合開発環境となった。

エンドユーザーと開発者の双方を惹きつけ続ける限り、KINTONEは世に受け入れられ続けるであろう。

【ACCESSのテキストボックスのプロパティ】

【KINTONEの文字列(1行)のプロパティ】